
賃貸物件を探すとき、条件に「鉄筋コンクリート造(RC造)」を入れている方は多いのではないでしょうか? その理由を聞くと、多くの方が「防音性が高くて静かそうだから」と答えます。
確かに、木造や鉄骨造に比べれば、コンクリートは音を通しにくい素材です。 しかし、不動産のプロとして正直にお伝えします。「RC造だからといって、隣の音が全く聞こえないわけではありません」。
実際に住んでみてから「上の階の足音が気になる…」「隣の話し声が聞こえる」と後悔しないために、内見時にチェックすべき「防音性を見極めるコツ」をご紹介します。
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意外な落とし穴!音は「壁」以外からも入ってくる
「壁がコンクリートだから大丈夫」と油断してはいけません。実は、音の侵入経路は壁だけではないのです。
1. 窓ガラスとサッシ コンクリートの壁がどれだけ分厚くても、窓ガラスが薄ければ、外の車の音や近所の話し声は筒抜けになります。 内見時は、窓を閉めた状態で外の音がどれくらい聞こえるかを確認しましょう。「ペアガラス」や「二重サッシ」になっている物件は、防音性が格段に高くなります。
2. 換気口(通気口) 部屋の壁についている丸い換気口。ここは外と繋がっている穴なので、ここから外の音が入ってくることがあります。幹線道路沿いの物件などは要注意ポイントです。
「間取り」で隣の音を防げる?
構造だけでなく、部屋の配置(間取り)も防音性に大きく関わります。
狙い目は「収納」が隣り合っている部屋 自分の部屋と隣の部屋の境目に「押し入れ」や「クローゼット」が配置されている物件はラッキーです。 収納スペースが空気の層となり、緩衝材の役割を果たしてくれるため、隣の生活音がかなり軽減されます。
逆に、居室同士が薄い壁一枚で接している間取りは、RC造であっても生活音が伝わりやすくなります。図面を見る時は、隣の部屋との接地面に注目してみてください。
内見でやってみたい「壁ノック」
よく「壁を叩いて中身が詰まっているか確認する」という方法が紹介されていますが、軽くコンコンと叩いてみて、
- 「ペチペチ」と軽い音が響く場合:石膏ボードの空洞がある(音が響きやすい可能性あり)
- 「ゴツゴツ」と硬く詰まった音がする場合:コンクリートに直接クロスが貼られている(遮音性が高い)
あくまで簡易的な確認ですが、一つの目安にはなります。(※強く叩きすぎないようご注意ください!)
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まとめ:静かな暮らしを守るために
「絶対に静かな部屋がいい!」 そう思われる方は、構造だけでなく、周辺環境や共用部(廊下)の様子もしっかりチェックする必要があります。
私たち「すもっと」では、物件をご紹介する際、メリットだけでなく「この物件は少し音が響きやすいかもしれません」「ここは閑静な住宅街なので静かですよ」といったリアルな情報も正直にお伝えしています。
音のトラブルで悩みたくない方は、ぜひ物件探しの段階でプロにご相談ください。
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