
「家を売りたいけど、みんなどんな理由で売却しているんだろう?」 「買主さんに売る理由を聞かれたとき、正直に話すべき?」
不動産の売却は、人生における大きな決断の一つ。だからこそ、周りの動向が気になったり、売却活動中の些細なことに不安を感じたりするものです。
こんにちは!岡山の不動産売買をトータルサポートする株式会社スモトです。 この記事では、2025年の最新調査データを基にした「家を売る理由ランキング」をご紹介します。さらに、売却理由を伝える際の注意点や、後悔しないための上手な伝え方のコツを、不動産のプロが徹底解説します。
本記事でわかること
- 【最新版】みんなが家を売るリアルな理由
- 売却時に必ず伝えなければならない「法律上の義務」とは?
- 買主様の心証を損ねない、スマートな理由の伝え方
この記事を最後まで読めば、不動産売却の最新トレンドがわかり、ご自身の売却活動に自信を持って臨めるようになるはずです。
1. 【2025年最新データ】不動産売却の理由ランキング TOP10

早速、最新のランキングを見ていきましょう。以前のデータと比べ、不動産価格の上昇を背景にした理由もランクインしているのが特徴です。
順位 | 売却理由 | 主な背景・詳細 |
1位 | 住み替え | ライフステージの変化(子の成長・独立など)に伴う、より良い住環境を求めて。 |
2位 | 不要物件の処分・資産整理 | 相続した実家や空き家など、活用していない不動産の維持コストを削減するため。 |
3位 | 相続 | 遺産分割を円滑に進めるため、不動産を現金化して公平に分配する。 |
4位 | まとまったお金が必要になった | 介護、教育、事業資金など、ライフイベントのための資金確保。 |
5位 | 離婚 | 財産分与のため、夫婦の共有財産である不動産を売却・現金化する。 |
6位 | 転勤・転職 | 勤務先の変更により、通勤が困難になるため。 |
7位 | 金銭的な理由(ローン返済困難など) | 収入減などで住宅ローンの返済が厳しくなり、滞納前に売却を決断。 |
8位 | 不動産価格が高いうちに売るため | 不動産市況をみて、有利なタイミングで売却し利益を確定させる戦略的な理由。 |
9位 | 親との同居・近居 | 親の高齢化などを機に、二世帯住宅への住み替えや実家の近くへ移り住むため。 |
10位 | 家の老朽化・不満 | 建物の老朽化や間取り・日当たりなど、現在の住まいへの不満解消のため。 |
※複数の最新不動産調査データを参考にすもっとが作成 |
第1位:住み替え
圧倒的なトップは、ポジティブな理由である「住み替え」です。「子供が大きくなり手狭になった」「夫婦二人になったので、管理しやすいマンションへ」「もっと職場に近い場所へ」など、より良い暮らしを求めて新たな住まいへ移るために、現在の家を売却するケースが最も多くなっています。
第2位:不要物件の処分・資産整理
近年、特に増えているのがこの理由です。親から相続したものの誰も住んでいない実家や、昔購入した別荘など、いわゆる「空き家」の処分です。所有しているだけで固定資産税や管理費がかかるため、負担をなくすために売却に踏み切る方が増えています。
第3位:相続
2位と関連が深いですが、こちらは相続が発生した直後の売却が主です。相続人が複数いる場合、不動産のままでは公平に分割することが難しいため、売却して現金化し、法律に則って分配するケースが多く見られます。
第8位:不動産価格が高いうちに売るため
近年の不動産市場の動向を反映した、新しい理由が「高値売却」です。「今が一番高く売れそうだから」という、市況を読んだ戦略的な売却が増えています。ご自身の不動産の価値が上がっているタイミングを逃さず、売却益(キャピタルゲイン)を狙う動きです。
このように、売却の理由は多岐にわたります。特に空き家の問題や、有利なタイミングでの売却など、専門的な知識が必要なケースも増えています。
「すもっと」は、岡山エリアの不動産市況を熟知しています。お客様のご事情と市場の動向を掛け合わせ、最適な売却戦略をご提案します。
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2. 売却理由、買主様への上手な伝え方と注意点
売却活動中、購入希望者様から「どうしてこの家を売るのですか?」と尋ねられることは珍しくありません。その際の受け答えについて、絶対に押さえるべきポイントを解説します。
2-1.【最重要】「瑕疵(かし)」は必ず告知する義務があります
どんな理由であれ、売却する物件に「瑕疵(かし)」=欠陥や問題点がある場合は、必ず買主様に伝えなければなりません。 これは法律で定められた「告知義務」であり、怠ると後に大きなトラブル(契約解除、損害賠償請求など)に発展する可能性があります。
瑕疵の種類 | 説明 | 具体例 |
物理的瑕疵 | 物件そのものに物理的な欠陥がある状態 | 雨漏り、シロアリの被害、建物の傾き、給排水管の故障など |
法律的瑕疵 | 法律の制限で自由に利用できない状態 | 接道義務違反(再建築不可)、建ぺい率・容積率オーバーなど |
心理的瑕疵 | 住むことに心理的な抵抗を感じる出来事があった状態 | 過去に事件・事故・自殺があった(いわゆる事故物件)など |
環境的瑕疵 | 周辺環境に快適な生活を阻害する恐れがある問題 | 近隣の騒音・悪臭、近隣に反社会的勢力の事務所がある、ゴミ屋敷があるなど |
これらの瑕疵に心当たりがある場合は、隠さずに不動産会社へ伝え、買主様にも正確に告知することが、売主様ご自身を守ることに繋がります。
2-2. ポジティブな理由と、伝えにくい理由
売却理由の伝え方一つで、買主様が抱く印象は変わります。
- ポジティブな理由の場合 「住み替え」「転勤」などは、正直に伝えて全く問題ありません。「子供の進学に合わせて、学校の近くに引っ越すんです」といった具体的な理由を添えると、買主様も安心して購入を検討できます。
- 伝えにくい理由の場合 「離婚」や「ローン返済」など、プライベートな事情は正直に話す義務はありません。むしろ、正直に話しすぎると「お金に困っているなら、大幅な値引き交渉ができるかも」と買主様に思わせてしまうリスクもあります。このような場合は、差し障りのない表現に変換するのが賢明です。
- (本当の理由) 離婚のため ⇒ (伝え方) 「家族のライフスタイルが変わり、住み替えることにしました」
- (本当の理由) ローン返済が困難 ⇒ (伝え方) 「資産整理の一環で売却を考えています」
どう伝えれば良いか迷う場合は、必ず不動産会社の担当者に相談しましょう。売主様が不利にならないよう、最適な伝え方をアドバイスいたします。
3. まとめ
今回は、最新の不動産売却理由ランキングと、その伝え方について解説しました。
- 売却理由のトップは「住み替え」。次いで「不要物件の処分・相続」が多い。
- 近年は「不動産価格が高いうちに」という、市況を意識した戦略的な売却も増加傾向にある。
- 物件の欠陥(瑕疵)は必ず告知する義務があるが、プライベートな理由は伝え方を工夫できる。
- 売却活動の成否は、信頼できる不動産パートナー選びが鍵を握る。
不動産の売却は、ご事情や目的によって進め方が大きく異なります。だからこそ、お客様一人ひとりに寄り添い、最適なプランを提案してくれる不動産会社を選ぶことが何よりも大切です。
株式会社スモトは、岡山市・倉敷市および周辺エリアで、豊富な経験と地域に根差した情報網を活かし、お客様の大切な資産売却を強力にサポートします。どんな些細なことでも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
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