
この記事のハイライト
- 【法改正】 2023年12月施行の改正法により、放置空き家のリスクが増大!固定資産税が最大6倍になる可能性も。
- 【スピード売却】 買取なら、面倒な解体や家具の片付け不要で、最短1週間での現金化も可能。
- 【買取の注意点】 売却価格は市場価格より低くなる傾向。しかし、仲介にはないメリットも多数。
- 【流れを解説】 査定依頼から引き渡しまで、失敗しないための5つのステップと注意点を詳しく解説。
「実家を相続したけれど、遠方に住んでいて管理が難しい」「老朽化が進んでいて、このまま売れるか不安…」
岡山市でこのようなお悩みを抱える空き家所有者の方から、多くのご相談をいただきます。実は、そのお悩み、放置するとさらに深刻な事態を招くかもしれません。
2023年12月に「改正空き家対策特別措置法」が施行され、これまでの「特定空き家」に加え、新たに**「管理不全空き家」**という区分が設けられました。これにより、少しでも管理が不十分な空き家は、固定資産税の優遇措置が解除され、税額が最大6倍に跳ね上がるリスクに直面しています。
そこで注目されているのが、不動産会社に直接物件を買い取ってもらう「空き家買取」です。
本記事では、法改正後の最新状況を踏まえ、岡山市で空き家をお持ちの方が「買取」を賢く利用するためのメリット・デメリット、そして具体的な流れまでを徹底的に解説します。
\法改正でリスク増大!まずはお気軽にご相談を!/
1. そもそも空き家買取とは?「仲介」との違い
空き家の売却方法には、主に「買取」と「仲介」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った方法を選ぶことが重要です。
項目 | 買取 | 仲介 |
買主 | 不動産会社 | 個人・法人 |
売却スピード | 早い(最短1週間~1か月) | 遅い(3か月~1年以上) |
売却価格 | 相場の5~8割程度 | 相場価格に近い |
手間・費用 | 少ない(解体・片付け不要) | 多い(清掃・修繕・内覧対応など) |
契約不適合責任 | 免除される | 負う必要がある |
仲介手数料 | 不要 | 必要(売買価格の3%+6万円+税) |
「買取」は、不動産会社が直接あなたの物件を購入する方法です。買主を探す手間がないため、スピーディーな現金化が可能です。
一方、「仲介」は、不動産会社が買主を見つけるための販売活動をおこない、売買契約をサポートする方法です。時間はかかりますが、市場価格に近い価格で売れる可能性があります。
2. 【2025年最新】知っておくべき空き家買取の5つのメリット

法改正により空き家所有のリスクが高まる中、買取のメリットはますます大きくなっています。
メリット①:圧倒的なスピードで売却・現金化できる
最大のメリットは、そのスピード感です。仲介の場合、買主が見つかるまで平均でも4〜6か月、物件の状態によっては1年以上かかることも珍しくありません。買取なら、査定から最短1週間~1か月で売却代金を受け取ることも可能です。「早く税金や管理費の負担から解放されたい」という方には最適な方法です。
メリット②:老朽化した家でも解体不要で売却できる
「解体しないと売れないのでは?」と心配される方も多いですが、買取ならその必要はありません。不動産会社は、買い取った後にリノベーションや解体をおこなうことを前提としているため、どんなに古い状態でもそのままの姿で売却が可能です。数百万円かかることもある解体費用を負担せずに済みます。
メリット③:面倒な家具や荷物の処分が不要
室内に家具や家電、個人の荷物が残ったままでも問題ありません。不動産会社によっては、室内の残置物を丸ごと引き受けてくれます。遠方にお住まいの方や、高齢で片付けが難しい方にとって、時間的・身体的な負担を大幅に軽減できる大きなメリットです。
メリッ④ト:契約不適合責任が免除される
個人に売却する「仲介」の場合、引き渡し後に雨漏りやシロアリ被害などの欠陥が見つかると、売主が修繕費用などを負担する「契約不適合責任」を負う可能性があります。しかし、買主がプロの不動産会社である「買取」では、この責任が免除されるのが一般的です。売却後の余計な心配から解放されます。
メリット⑤:周囲に知られずに売却できる
仲介のように広告を出したり、不特定多数の人が内覧に来たりすることがないため、ご近所に知られることなく静かに売却活動を進められます。「相続で揉めている」「プライベートな事情で売却したい」といった方にも安心です。
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3. 後悔しないために!空き家買取の3つのデメリットと対策

多くのメリットがある一方、知っておくべきデメリットも存在します。対策と合わせて確認しましょう。
デメリット①:売却価格が「仲介」より安くなる
買取価格は、一般的に市場価格の5割~8割程度になることが最大のデメリットです。これは、不動産会社がリフォーム費用や再販売するまでの経費、利益をあらかじめ差し引いて購入するためです。
- 対策:必ず複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。1社だけの査定では、その価格が適正か判断できません。複数社を比較することで、より高い価格で買い取ってくれる会社を見つけられます。
デメリット②:物件によっては買い取ってもらえない
すべての空き家が買取対象となるわけではありません。例えば、以下のようなケースでは買取を断られることがあります。
- 土地の資産価値が、建物の解体費用を大幅に下回る
- 再建築不可物件で、リフォームによる活用も難しい
- 権利関係が複雑すぎる
- 対策:まずは諦めずに相談してみることが重要です。会社によっては、訳あり物件の買取を専門にしている場合もあります。Torus不動産では、他社で断られた物件でも積極的にご相談に応じております。
デメリット③:買取保証の期間設定に注意
仲介と買取を組み合わせた「買取保証」というサービスもあります。これは、一定期間「仲介」で販売し、売れ残った場合に不動産会社が事前に決めた価格で買い取るというものです。
- 対策:「買取保証」を利用する場合、仲介で売るための期間が適切か、保証される買取価格がいくらかを契約前にしっかり確認しましょう。安易に契約すると、ただ時間を浪費してしまう可能性もあります。
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4. あなたはどっち?買取がおすすめな人と仲介がおすすめな人
ご自身の状況に合わせて、最適な売却方法を選びましょう。
【買取がおすすめな人】
✅ とにかく早く現金化したい人
✅ 管理の手間や費用から今すぐ解放されたい人
✅ 建物の老朽化が激しく、リフォームや解体の費用をかけたくない人
✅ 相続した実家の荷物が多く、片付ける時間がない人
✅ 周囲に知られずに売却したい人
【仲介がおすすめな人】
✅ 時間がかかっても、少しでも高く売りたい人
✅ 建物が比較的新しく、立地条件も良い人
✅ 売却活動(清掃、内覧対応など)に協力できる人
5. 失敗しない!空き家買取を利用する5ステップの流れ
実際に買取を依頼する際の大まかな流れです。
ステップ①:不動産会社へ査定を依頼する
まずは、買取をおこなっている不動産会社に査定を依頼します。Webサイトや電話で簡単に申し込みが可能です。この際、「買取希望」であることを明確に伝えましょう。複数社に依頼するのが高値売却のコツです。
ステップ②:物件の査定・査定額の提示
担当者が実際に物件を訪問し、建物の状態、土地の状況、周辺環境などを調査します(訪問査定)。調査後、通常1週間程度で正式な買取価格が提示されます。机上査定(簡易査定)ではより早く概算額を知ることも可能です。
ステップ③:買取条件の交渉
提示された買取価格や引き渡しの時期、残置物の取り扱いなど、具体的な条件について打ち合わせをおこないます。不明点や要望があれば、この段階で遠慮なく伝え、納得できるまで話し合いましょう。
ステップ④:売買契約の締結
双方の条件が合意に至れば、売買契約を締結します。契約書の内容を十分に確認し、署名・捺印します。 【主な必要書類】
- 登記識別情報(または登記済権利証)
- 固定資産税納付通知書
- 印鑑証明書、実印
- 住民票
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 土地測量図・境界確認書(あれば)
ステップ⑤:決済・物件の引き渡し
契約内容に基づき、残代金の決済(買主から売主への支払い)と、物件の鍵の引き渡しをおこないます。同時に、所有権移転登記などの手続きを司法書士に依頼して進めます。これが完了すれば、すべての手続きは終了です。
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まとめ|岡山市の空き家問題はTorus不動産へ
空き家の買取は、「早く」「手間なく」「安心して」売却したい方にとって、非常に有効な選択肢です。特に、法改正によって空き家を放置するリスクが高まっている現在、迅速に問題を解決できる買取の価値はますます高まっています。
一方で、売却価格が安くなるなどのデメリットも存在するため、ご自身の状況や希望を整理し、「仲介」と比較検討することが後悔しないための鍵となります。
岡山市南区のTorus不動産では、お客様一人ひとりのご事情に寄り添い、買取・仲介を含めた最適な売却プランをご提案いたします。土地・建物・マンション・農地など、種別を問わず幅広く対応可能です。他社で断られた物件や、複雑な事情を抱えた空き家についても、まずはお気軽にご相談ください。無料査定も実施しております。
\あなたの空き家、放置は危険です!/