
はじめに:楽しみにしていた帰省、帰ってきたら部屋がプールに…?
メリークリスマス!岡山市の不動産屋「すもっと」です。 今日で仕事納めという方も多く、明日から実家へ帰省したり、旅行に出かけたりする計画を立てていることでしょう。
楽しい休暇の前ですが、不動産のプロとして一つだけ、少し怖いお話をさせてください。 皆さんは「水道管の凍結破裂」をご存じでしょうか?
「北海道や東北の話でしょ?晴れの国おかやまだから関係ないよ」 そう思っているなら、非常に危険です。
実は、岡山市内であっても、気温が氷点下(マイナス4℃以下)になる寒波が来た際、アパートやマンションの水道管が凍って破裂する事故が数年に一度多発します。 特に恐ろしいのは、「留守中に破裂すること」です。
あなたがいない間に破裂した水道管から水が噴き出し続け、気づいた時には自分の部屋だけでなく、階下の部屋まで水浸し。家具や家電は全滅し、数百万円の損害賠償を請求される…というケースが決して珍しくないのです。
今回は、そんな悪夢を見ないために、長期間(数日以上)部屋を空ける前に「絶対にやっておくべき3つの防衛策」をご紹介します。出発前の5分でできることばかりですので、必ずチェックしてください!
\お気軽にご相談ください!/
防衛策1:【最重要】電気のブレーカーは絶対に落とさない!
「数日間いないからもったいないし、節電のためにブレーカーを落としていこう」 これは、冬場においては絶対にやってはいけないNG行動です。
なぜなら、多くの賃貸物件(特に給湯器)には、気温が下がると自動で作動する「凍結防止ヒーター」が内蔵されているからです。 このヒーターは電気で動いています。つまり、節約のつもりでブレーカーを落としてしまうと、給湯器の防御システムを自ら切ってしまうことになるのです。
その結果、給湯器内部の水が凍って膨張し、配管や釜を破裂させてしまいます。 冷蔵庫の中身が腐るだけでなく、給湯器交換費用(10万〜20万円)まで発生しては、節約どころの話ではありません。
年末年始、どんなに長く家を空けるとしても、ブレーカーは「ON」のままにしてください。
防衛策2:天気予報を確認!「マイナス4℃」なら水抜き対策を
出発前に、年末年始の岡山の天気予報を確認してください。 もし「最低気温がマイナス4℃以下」になる予報が出ていたら、より積極的な対策が必要です。
対策A:給湯器の水抜き(本格対策)
寒冷地出身の方はご存じかと思いますが、配管の中の水を抜いてしまえば凍ることはありません。 給湯器の下にある「水抜き栓」を操作するのですが、慣れていないと難しいため、取扱説明書を確認するか、管理会社に相談が必要です。
対策B:チョロチョロ出し(簡易対策)
水抜きが難しい場合の効果的な裏ワザです。 キッチンやお風呂の蛇口から、「鉛筆の芯くらいの太さ(線になる程度)」で水を出しっぱなしにしておきます。 水は流れていると凍りにくいため、これで破裂を防げます。 「水道代がもったいない」と思われるかもしれませんが、破裂した時の損害に比べれば数百円の水道代など安い保険料です。 (※ただし、排水口が詰まっていないか必ず確認してください。排水が溢れると別の水漏れ事故になります!)
防衛策3:泥棒に「留守です」と伝えないための工夫
凍結対策と同じくらい重要なのが、年末年始を狙った「空き巣」への対策です。 長期間不在にしていることがバレると、泥棒の格好のターゲットになります。
①郵便ポストをパンパンにしない
チラシや年賀状でポストが溢れていると、「この家は誰もいません」と宣伝しているようなものです。 可能なら、大家さんや管理会社に相談して「チラシ投函禁止」のテープを貼ってもらうか、新聞を取っている方は販売店に連絡して配達を一時止めてもらいましょう。
②カーテンと照明の工夫
雨戸やシャッターがある物件なら閉めていくのが一番ですが、ない場合はカーテンを閉め切ることになります。 もし可能なら、「タイマー付きの照明」を活用し、夜になったら明かりがつくように設定しておくと、在宅を装うことができ、防犯効果が劇的に高まります。
③2階以上でも油断せず施錠!
「オートロックだから」「3階だから」といって、ベランダの窓や小窓の鍵を開けたままにするのは危険です。泥棒は配管を伝って上階にも侵入します。 トイレやお風呂の小窓も含め、すべての鍵(クレセント錠)が掛かっているか、指差し確認をしてから出発しましょう。
おまけ:帰宅後の「悪臭」を防ぐワンポイント
久しぶりに帰宅して玄関を開けた瞬間、「くさっ!」となった経験はありませんか? これは、排水口の奥にある「排水トラップ」の水が蒸発し、下水の臭いや虫が上がってきているのが原因です。
出発前に、キッチン、洗面所、お風呂、洗濯機の排水口にコップ一杯の水を流しておきましょう。これだけで、下水の臭いをブロックする水の蓋(封水)が維持され、帰宅時も爽やかな空気が迎えてくれます。
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まとめ:安心して新年を迎えるために
年末年始の帰省や旅行は、一年の疲れを癒やす大切な時間です。 その最中に「家の水道、大丈夫かな…」と不安になったり、帰ってきて水浸しの部屋を見て絶望したりするのは、本当に悲しいことです。
- ブレーカーは落とさない
- 寒波が来そうなら水を少し出しておく
- 戸締まりとポストの管理を徹底する
この3つを守るだけで、リスクは最小限に抑えられます。 私たち「すもっと」も、12月26日から1月5日までお休みをいただきますが、皆様がトラブルなく、笑顔で新年を迎えられることを心より願っております。
それでは、戸締まりよし!電気よし! 気をつけて、いってらっしゃいませ!